桃尻娘と気狂いピエロ

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講師のアルバイトをしていた時の2つ上の先輩との再会。それから 私が情けない姿でいるときにどうしてこの人はぽっと現れてやさしくしていくのだろうと思っていたけど・・・

Date2015/12/18 07:00 View93 コメントまだありません

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スクリーンショット(2015-12-17 19.26.36)

201:名無しさん@おーぷん 2014/11/24(月)00:08:22 ID:???
なれそめは、情けないんだけど気遣いが温かくてうれしかったから。
当時収入も安定していなくて、何とかして今の状況を変えたいと思ってた。
なのに足掻いては上手く行かずの繰り返しで先も見えず落ち込んでばかりだった。
受けてた採用試験が二次試験で不合格になった日。
突然何もする気が起きなくなってしまって、寒風のせいか虚しさのせいか鼻水すすりながら駅で佇んでいたとき
偶然、講師のアルバイトをしていたときの仲間だった2つ上の先輩を見た。
駅で知人を見かけることはそれまでにもあったけど、気づいてもなかなか話しかけられない性格だったのと
先輩もきっと、私のことなんて忘れているだろうという気持ちで素知らぬふりをしてしまった。
でも目があったときこっちに向かってきた先輩に「私子さん?やっぱりそうだ、お久し振り」と変わらない笑顔で話しかけられた。
久し振りに人に会うと、だいたいが今何しているか近況の話になるので失礼ながら、心境的に気が重いなと感じていた。
卑屈になっていたのもあると思う。そんな自分も嫌だった。
先輩は今なにをしているかとは聞いてこず、私も聞かなかったのでたわいのない話をした。
「変わってない、でもちょっと大人っぽくなった」と笑われたあと「どれがいいと思う?」と自販機の前で聞かれた。
昔、先輩がたまに飲んでいたコーヒーを指さしてみた。
帰りに「あげる」とコーヒーを渡され、「風邪早く治るといいね」と言われて別れた。
家に着いてからもコーヒーがまだほんのり温かくて、飲んでいたら涙が出た。

2年経ったころには全く関係のない職に就き、働きながら母の療養費と生活費を工面する日々であっというまに時間が過ぎて行った。
そして「迷惑をかけてごめん。本当はあんたが心配でまだ死にきれない」と言っていた母は私を置いてあっけなくいってしまった。
ようやく母の遺品整理や名義の解約などする気になり、電話で手続きをすすめていたころ。
そのうちの一つのある会社で電話担当をしてくれた人の声が聞き慣れた声で、それが先輩だったことはあとで知った。
私が携帯を変え変更の知らせをしたとき、久し振りに先輩とその話をしたのが事のはじまり。
以来、ひきこもり気味になっていた私をよく連れ出しては、ただ一緒に話をして遊びに付き合ってくれていた人だった。
その年の瀬、急に物悲しくなり「親孝行出来なくて後悔してる。話しておきたいこともまだあったのに」と先輩にこぼしてしまい、
せっかく誘ってもらったのに重い話して弱音をはいて最悪だ・・・と自己嫌悪に陥り平謝りしていたら
「謝らなくていいのに謝るところがバイトの時と変わっていない」と笑い「私子さんがそう思ってしまっているならお土産話は今からでもたくさん用意できると思うよ」と言葉をかけてくれた。
それからも先輩は変わりなく、私が元気になってからも傍に居てくれ、気が付けば交際していた。
当時は私が情けない姿でいるときにどうしてこの人は、ぽっと現れてやさしくしていくのだろうと思っていたけど
人に胸の内を明かしたり、感情を表に出すことが苦手だった私にとっては間違いなく救いだった。
多分先輩の支えがなければ一人でかかえこんでどこかで心がぽきりと折れていただろうし、今の自分もなかったと思う。
今はお腹もまるくなって、私との話の途中に振り返れば居間でイビキをかいている人だけど感謝の気持ちは今もかわっていない。
その先輩が今の夫。

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