桃尻娘と気狂いピエロ

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俺の中学時代からの友人が大学時代に不釣合いなほど可愛い女性と知り合い、大恋愛の末23歳で結婚した。幸せだったある日 事故で怪我して目が見えなくなった。そして 献身的に世話していた嫁さんにも悲劇が・・・

Date2016/02/06 22:00 View76 コメントまだありません

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563:素敵な旦那様 2005/06/21(火) 04:15:13
俺の中学時代からの友人にAという男がいる。
大学時代に不釣合いなほど可愛い女性と知り合い、大恋愛の末23歳で結婚した。
幸せだったある日、事故に巻き込まれ怪我をして、失明をした。
角膜移植をすれば目はある程度見えるようになるらしいが、同時に別の特殊な手術も必要なことと、
その事故で片腕を無くした精神的なショックからか、角膜移植を拒否していた。
嫁さんは献身的に世話をしていたが、Aは目が見えないもどかしさや突然目を失ったことの怒りを嫁さんにぶつけることしかできず、
たまに俺が見舞いに行くと、嫁に申し訳が無い、早く離婚したい、嫁はまだ若くて可愛いから俺より良い男がいるはずだ、と泣いていた。
Aは一旦退院し、リハビリ通院を続けていた。
そんなある日、また別の不幸がAを襲った。
Aの嫁が仕事から帰る途中倒れ、病院に運ばれたのだ。
検査結果、リンパに癌があることがわかった。
即手術をすることになったが、その日から逆にAが嫁の身の回りの世話をするようになった。
目が見えないながらも、看護婦さんや介助の人に手伝ってもらい、なんとかこなしていたらしい。
俺はちょうど仕事の山場でなかなか見舞いにいけなかったが、嫁さんの手術が終わってしばらくしてから一度見舞いにいった。
すると、そのベッドには昔の見る影もないほど輪郭の崩れた嫁さんがいた。
どうもリンパの手術の後、物を食べることができず首や頬あたりの筋肉を一切使わなかったため弛んでしまったらしい。
ブルドックのように垂れた頬と異様に太った首。
顔に出していないつもりでも、俺の驚きに気づいたのか嫁さんは「いっきに100歳くらいのおばあちゃんになったみたいで、恥ずかしい」と笑ってみせた。
「でも、Aクンに見られてないからいいの。不謹慎かもしれないけど、Aクンの目が見えなくて良かったって思うの。
もし、私が死んでもAクンのなかではキレイなころの私をずっと覚えていてもらえるから」
笑いながら、でも、眼の端にうっすら涙をうかべながら彼女はそういった。
このとき、俺は知らされなかったが、癌が他にも転移していて、もう手の施しようがない状態だったらしい。
数ヶ月後、彼女は病院でAに看取られながらこの世を去った。

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